【農林水産省】鶏・豚・牛に快適な環境を　動物福祉(アニマルウェルフェア)に初指針、「現状追認」と批判も

欧州では状況を改善するため、AW(アニマルウェルフェア)に積極的に取り組み、
1993年に誕生した欧州連合（EU）はバタリーケージの廃止、
母豚をとじこめる妊娠ストール（檻）の禁止など次々と基準を作っていった。

EUの採卵鶏の1羽当たりの最低基準は750平方センチメートルで、
産卵場所、敷材、止まり木があるエンリッチドケージのことである。

ただし世界は今、ケージフリー（平飼い、放牧）卵へと移行中だ。
IEC（国際鶏卵委員会）の2019年調査によると、ケージフリーの割合は、
スイス100%、英国57.7%、イタリア55.3%、フランス46%、ドイツ44%、米国19.6%などとなっている。

日本の92％の卵農家は、EUであれば違法業者になる。

EUでは、法的にバタリーケージが禁止になった2012年は卵の価格が1.4倍になったが、
その後落ち着き、2016年にはなんと2011年の価格よりも低くなっている。

非ケージ飼いでは、生食不可