ケンダルもジジも担当　人気ネイリスト、成功の鍵は「15秒の提案」

ナオミ・キャンベル、ケンダル・ジェンナー、ジジ・ハディッド……。10人の世界的モデルが並ぶUS版「ヴォーグ」5月号の表紙。成田さんは全員のネイルを担当した。「本当に名誉なこと。これまでの積み重ねが報われた」

横浜生まれ。大学卒業後は大手銀行に就職したが、2年目に体調を崩して入院。敗血症だった。「このまま死ぬのは嫌だ。自分にしかできないことをして生きたい」。将来を見つめ直し、好きなネイルの道に進んだ。専門学校で基礎を学び、ネイルサロンで働いた後、得意な英語を生かすために、米ニューヨークへ。「新しいもの好きで、面白いデザインだと褒めてくれる街。刺激的だった」。ネイルサロンでアルバイトをしながら、活動の場を広げた。

つてでメイクアップアーティストらとつながり、アナ・スイなどのファッションショーを手伝ったり、仏女性誌の撮影に呼ばれたり。「みんなで力を合わせて作り上げる世界に感動して」ファッション業界で働きたい思いと、本場・パリへの憧れが募り、計3年のNY生活を経て、ワーキングホリデーで渡仏。仏語は話せなかったが、勤務先のネイルサロンの同僚は英語が通じない。黒や白、赤といった色の単語から猛勉強した。

ビーズや手描きの「デニム」も　23年秋冬パリ・オートクチュール
NY時代の人脈でパリ・コレ…(以下有料版で，残り759文字)

朝日新聞　2023年9月2日 8時00分

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…という人種偏見を上手く生かしたな