本棚オーナー私設図書館、広がる 運営参画、交流の場に―シャッター通り「活性化期待」

静岡県焼津市の焼津駅前通り商店街に、その図書館「みんなの図書館さんかく」がある。地元出身の一般社団法人トリナス代表の土肥潤也さん（２８）が２０２０年３月、「シャッター通りを活性化したい」と、空き店舗にオープンした。
蔵書は約３０００冊で、館内には個性豊かな本が並び、多くは利用者が月２０００円で借りた「自分の本棚」に持ち込んだものだ。本の背表紙に感想文カードが入っており、「自分の世界観を表現した本に感想をもらえるのはうれしい」との声が上がる。
本棚オーナーは店番など運営にも携わる。土肥さんは「人件費はかからず、家賃や光熱費は本棚の貸し出しなどで賄っている」と説明する。
当初は「お金を払ってまで本棚を借りる人がいるのか」と疑問視する声もあったが、一時は本棚のキャンセル待ちが出たほどだ。月に３００～４００人が利用し、オーナーが読書会を開くなど交流も生まれ、商店街に活気が戻りつつある。
こうした効果を聞きつけ、街おこしに関心のある自治体職員らが全国から足を運ぶ。ショッピングセンターへの開館相談も舞い込んだ。
兵庫県尼崎市職員の柏木洸一さん（３９）も、そんな一人だ。土肥さんの元を訪れ、「人が集まる仕組みだ」と共感。地域貢献の副業制度を活用し、三和本通商店街の空き店舗に私設図書館「さんとしょ」を１月に開館した。本棚の８割が埋まり、館内で勉強する小学生の姿もあるという。柏木さんは「ここで楽しんで、帰りに商店街に寄る流れができつつある」と手応えを感じている。
社会実験として始めたという土肥さんは「地域交流の場が求められる中、棚さえあればどこでもできる」と語り、さらなる広がりに期待を寄せる。

時事通信　2023年09月16日13時33分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023091600199&g=soc

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これどう言う意味？

巨大資本に負けて寂れた虚無のオアシスとか本当に現代的だなぁ

家には上げないけど
僕の家にどうぞという感覚だな

親はよく見回れよ