ソバのゲノム解読、品種改良　モチ性、食料問題解決に期待―京都大など

京都大などの国際研究グループが、ソバの全遺伝情報（ゲノム）を解読し、もちもちした食感のあるモチ性を持つ品種改良に成功したと発表した。ソバはキヌアなどのように地域の重要作物ながら、育種などの研究が進んでいない「孤児作物」。世界は気候変動と急激な人口増に直面しており、食料問題の解決が期待されるという。
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論文は１０日の英科学誌ネイチャー・プラント電子版に掲載された。
研究グループはソバのゲノムを解読し、起源をチベット南東部の野生種と突き止めた。化学物質を用いて特定の遺伝子の機能を失わせることにより、イネやムギ、アワなどにあるモチ性を獲得させた品種を開発した。
品種改良したモチ性ソバは、つなぎが不要なため十割そばの製造が容易になるほか、実を炊いて餅、煎餅などを作ることもできた。

時事通信　2023年08月11日00時10分
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