【教育】校長が…塾講師が…教育現場で相次ぐ「性犯罪」 なぜ防げない？

教師、教え子の小学六年生女児を殺す

26日午前11時頃、「夫が教え子の小学生を殺してしまった」と女性の声
で110番通報があった。広島県西条署員が緊急配備をしようとしていたと
ころ、女児の遺体を乗せた乗用車を広島駅近くで発見、乗っていた男を殺人
の現行犯で緊急逮捕した。男は広島県豊田郡安浦町立安登小学校の教諭
（38）。数週間前から病気で学校を休んでいたという。妻の話では、午前10
時頃、夫から「今、JR西条駅にいる。教え子を手で首を絞めて殺してしまっ
た」と電話が入ったという。

担任が絞殺　宏美ちゃん　卒業文集に教師への夢

広島県安浦町立安登小六年の川口花美(仮名)ちゃん（12）を車で連れ
出して殺害したとして殺人容疑で逮捕された担任教諭、K･T容疑者
（38）は、これまでの調べで花美ちゃんにキスしようとしたり、
胸を触るなどのいたずらをしていたことがわかった。

調べではK･T容疑者は26日午前9時頃、川口さん(仮名)宅から23日
に卒業したばかりの花美ちゃんを連れだしてワゴン車に乗せ、
学校近くの海辺に駐車。車内で花美ちゃんの首を手で締め殺し
た疑い。

安登小では昨年秋頃から「女の子にK内先生がいたずらをする」
という噂が広がり、町教委が23日と24日の終業式の日、
K･T容疑者から事情を聴き、自宅待機にした。K･T内容疑者は
顛末書と辞職願いを書き「両親に謝りたい」と話していたという。
花美ちゃんは、卒業文集の寄せ書きに「将来の夢」として学校
の先生になることを挙げていた。

怪情報が事件の数日前から乱れ飛んでいたのである。学校側はもっと迅速な
行動をとれたのではなかっただろうか？

同校の父兄の一人は、「K先生がお宅のお嬢さんにいたずらをしていた。申
し訳ないと、まずは電話ででも連絡すればいいじゃないですか。それを何の
連絡もせずに『謝りに行った』言うても、本当？と思うしかない」と、しご
く当然の疑問を述べる。

母・せい子さんの訴えはもっと悲痛である。「事件当日もあの子が朝の９時
頃、私が用事があって弟の家にいたときに電話をかけてきて、『先生が来た
けど（一緒に）出かけてもええかね」言うんで『気をつけていってらっしゃ
い』と返事をしたんです。それが最後の声でした。もし、そんな、いたずら
されてるなんて知っていたら許すはずがなかった‥‥」

実は、事件後安登小教師のもう一つの暴行事件が明るみに出た。昨年５月に
H教諭（26）が教え子の女児に暴行し、警察の取り調べを受けたというのだ。
「先生が晩の遅うまで連れ回し、返ってきた子どもを見たら下半身血だらけ
だったとのことだ。親が警察に告発しとったことをこの事件が起こるまで誰
も知らんかった」（川口家の親戚）

なぜ誰も知らなかったかというと、学校側がひた隠しにしてきたからである。
「その事件を起こしたH教諭が、この4月から復帰することになっていた。
今回だって対応が早ければ起きなかった事件なのに、前と同じように隠そう
とした。何とか内密に処理しようとして川口家への連絡も遅れたんだよ。自
分の保身ばかり考える校長だからね」（安登小PTA会長）

［週刊現代］

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