【JFL降格危機】J3最下位のギラヴァンツ北九州、残留へ正念場…監督交代で巻き返しへ

サッカーJ3・ギラヴァンツ北九州は第25節を終えて最下位に沈み、J3残留に向けた正念場を迎えている。5日には、今季から監督を務めていた田坂和昭氏（52）が辞任し、2019～21年にチームを率いた小林伸二新監督（63）が就任すると発表。指揮官を替えて残り13試合を戦い、巻き返しを図ろうとしている。（山崎祥太）

「積極的なサッカーを展開し、サポーターのためにもまずは早く1勝したい」。発表から一夜明けた6日、小林新監督はそう意気込みを語った。この日、北九州市門司区の新門司球技場で行われた公開練習では約30人のサポーターが見守る中、パス回しをする選手たちに「スピードを上げろ」などと声をかけた。

チームは現在4勝8分け13敗。第2節で初勝利を飾ったものの調子が上がらず、最下位に転落した9節から4連敗するなど11試合連続で勝ち星から見放された。その後は、いったん順位を上げたが、23節で再び最下位となった。

19～21年に監督、22年以降も編成や育成担当のスポーツダイレクターを務めてきた小林新監督は「負けが込んで消極的になった部分があり、攻守のつながりがなくなっていった」と分析する。

Jリーグによると、今季からJ3下位と日本フットボールリーグ（JFL）上位が入れ替わる可能性がある。JFLの上位2チームがJリーグ入会の承認を得ていれば、J3の下位2チームが降格したり、入れ替え戦に回ったりする――などの仕組みだ。

最下位20位のギラヴァンツは勝ち点20で、19位のSC相模原とは6、18位のFC琉球とは8の差がある。残り13試合で厳しい戦いを勝ち抜かなければならない。
DF多田凌輔主将は「結果を出せていないことを重く受け止めている。目の前の1試合を全力で勝ちにいく」と前を向き、小林新監督は「前線から激しくプレスをかけることが大事。チャンスを多く作り、複数点をとっていきたい」と話す。

次節は9日、ホームのミクニワールドスタジアム北九州でヴァンラーレ八戸と対戦する。今季のホーム全試合を観戦しているという福岡県行橋市のサポーター（65）は「小林新監督はチームのことも深く知っているので期待が大きい。なんとかJ3に残留してくれるよう、残り試合も精いっぱい応援する」と語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1e904e114e237cd2b869b0bedbc34965ca310447

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