支援物資、ロバで運搬　住民が道路開通作業―モロッコ被災地

県内の集落イジュカクから先は、落石により道路がふさがり車両が通れないという。大きなブルドーザーが通ると、人々は歓声を上げた。
イジュカクは、小規模ながら各地から寄せられた支援物資の集積所となっている。周辺集落から男性らがロバを連れて集まり、山奥へ水や食料を届けに行く。山岳地帯に通じる道路では、ハンマーを持った住民が路面に転がる岩を砕き、道幅を広げようとしていた。
政府など当局からの支援は、今のところ届いていないようだ。それでも、ある女性は「モロッコ中から支援を受けて、私たちは今、団結している」と語った。
中部マラケシュからハウズまでは陸路で約１時間。移動中、時折ヒッチハイクをしている人の姿が見える。
マリカ・イグジランさん（４０）もその一人で、同国最大の都市カサブランカからめい夫婦と共にハウズの村を目指していた。休暇で親戚を訪ねていた弟夫婦が被災して連絡が取れなくなり、居ても立ってもいられなくなったという。崩れた集落や道路を前に「こんなひどいなんて」と言葉を詰まらせていた。

時事通信　2023年09月12日07時06分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023091101031&g=int

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それで贅沢を覚えなければいいけど